小さいのに出会うと恐怖に陥ってしまうゴキブリ。死骸を放置しておくと見せしめになる?などと言われているようですが、実際はどうなのでしょうか?死骸放置はありか?や、ゴキブリが発する『警告フェロモン』についてまとめていきたいと思います。
ゴキブリの死骸の放置は見せしめとして効果的なのか?
ゴキブリの放置は見せしめにならない
見せしめになるのか?!について結論からお伝えさせていただきます。
これは「見せしめにはなりません!」し、むしろ逆効果なので、死骸処理が嫌で、放置してしまう方はすぐにやめましょう。
ゴキブリは仲間の死骸をみても、怖がっていなくなるなんてことはありません。
むしろゴキブリの数を増やす手助けになってしまいます。
どうしてなのでしょうか?
仲間の死骸をゴキブリは食べてしまう
ゴキブリの仲間を増やす手助けになる理由は、仲間の死骸を食べてしまうからなのです。
なので、死骸の放置はゴキブリに食事提供しているということになります。
ゴキブリは仲間の死骸をみたところで、「自分も危険だ!」などと察知することはできないということですね。
そんなに賢くないようですよ。
また、他にも死骸をそのままにしておくと良くないことがありますので、ご紹介していきたいと思います。
死骸処理は本当に怖いし、嫌ですが、放置は絶対にやめましょうね。
ゴキブリの死骸を放置するとどうなるのか?
死骸を放置してはいけないことが分かったところで、ゴキブリの死骸を放置してしまうと、どうなるのかについてまとめていきたいと思います。
見せしめにはならない上に、ゴキブリにとってはありがたい行動で、人にとっては困ったり、危ないことにも繋がりますので、詳しくご紹介していきますね。
実は死んだふりをしていて逃げてしまう
ゴキブリをやっつけた!と思って放置していて、ふと気づくと「あれ?死骸が消えている…」なんて経験はありませんか?
勝手に片付くなんてことはありませんよね。
ゴキブリは生命力がとても強いので、実は死んでいなくて、気絶しているような状態で、目を覚ますと逃げていってしまうということがあるんです。
完全にトドメを刺すのはもちろん、もし蘇生しても逃げないように対策をしておかないと、モヤモヤした気持ちを引きずることになるでしょう。
ゴキブリが息絶えたかの確認方法は、あおむけ状態で、足や触覚に全く動きがないかをみることです。
もしも、うつ伏せの状態で、ただじっとしているだけの場合は死んだふりをしているだけかもしれませんので、しばらく離れず、完全に死んだことを確認して死骸の処理を行ってください。
他の虫も呼び寄せてしまう
ゴキブリの死骸を食べるのは、仲間のゴキブリだけではありません。
室内で季節によっては見かけることもある、蜘蛛やムカデなどもゴキブリの死骸を食べるのです。
放置していたばかりに、他の苦手な虫まで呼び寄せてしまう結果は絶対に避けたいですよね。
卵が孵ることもある
ゴキブリは危険を察知すると、メスの場合は卵を産みやすくなるという現象があるようです。
たとえ、ゴキブリのお母さんを退治したとしても、死骸を放置していたら、産んだ卵もそのままの状態なので、孵化してしまい、たくさんの赤ちゃんゴキブリが生まれて散らばってしまいます。
ゴキブリの赤ちゃんの撃退方法は、熱湯をかけるなどしましょう。
殺虫剤は効き目がありませんので、ご注意くださいね。
電化製品の故障に繋がることもある
レアなケースになりますが、トドメを刺しそびれたゴキブリが息絶えた場所が電化製品の中だった場合、その電化製品が故障してしまうことがあります。
電化製品は熱を持っているので、ゴキブリが好む暖かい環境と一致します。
そして、電化製品は熱を放出させるために、どうしても隙間を作っておかないといけませんので、ゴキブリが潜むのにもってこいな場所なのです。
人に見つからない場所の為、そこで死んでしまわれると、機械のショートの原因になってとても迷惑なので、やはり死骸は早く処理してしまいたいですね。
殺虫剤が効かなくなる
殺虫剤で始末したゴキブリの死骸を、他のゴキブリが餌として食べてしまった場合や、殺虫剤で気絶状態だったが生き延びたゴキブリが子孫を残した場合なども、殺虫剤の効かない最強のゴキブリを生み出してしまう原因になります。
確かに、殺虫剤を使う場合、なかなか死なないと感じることもありますので、耐性が出来ているのかもしれません…。
こんな最強なゴキブリを増やさない為にも、ゴキブリの死骸は速やかに処理しましょう。
ゴキブリが発する『警告フェロモン』について
ゴキブリと戦うために、少しだけゴキブリの生態を知っておきましょう。
警告フェロモンとは?
死んだふりをしたり、殺虫剤に耐性がついたりと賢い虫ということもわかりましたが、これらに加えてゴキブリは、自分に危険なことが起こった場合、周りに『警告フェロモン』というものを発するんだそうです。
どういうことかといいますと、『ここは危ないから来ないで~!」というフェロモンを出して仲間に伝えるというものです。
このフェロモンの効果によって、何匹も同じ場所で死ぬということが起こりにくくなることもあるようです。
とても厄介なフェロモンということがわかりますね。
このフェロモンを仲間のゴキブリが受け取ると、ゴキブリホイホイなどの生け捕りにする罠に何匹もかからないということも起こるようなので、次はそもそも生け捕りは効果的なのか?について考えてみたいと思います。
ゴキブリの生け捕りは効果的なのか?
ゴキブリの生け捕りと考えた時に思い浮かぶのは、上記でも触れましたが、『ゴキブリホイホイ』ではないでしょうか?
ゴキブリを生け捕りにすると、どんな効果があるのかまとめていこうと思います。
衛生的にたくさん駆除することができる場合もある
生け捕りの効果としては、警告フェロモンのせいで、一斉に罠にかかってくれないこともありますが、生け捕りにして餓死させる方が、殺虫剤や、新聞紙などでたたいて倒すよりも、病原菌をまき散らすこともないので、人の健康を脅かすことは減ります。
また仕掛ける場所をあちこち変えてみて、たくさん捕獲できるスポットを見つけるといいですね。
ブラックキャップのように、毒入りの餌でおびき寄せて、食べさせたのち巣の中で息絶えたゴキブリを、仲間も食べて巣ごと全滅させるという方法もありますが、巣で絶対に死ぬというわけではなく、キッチンなどで死骸に遭遇してしまうこともありますよね。
生息場所付近にゴキブリホイホイを設置すれば、誘引効果も重なって数匹、害を少なく駆除することも可能になります。
生け捕り方法にするとゴキブリに出くわすことが減る
殺虫剤や燻煙タイプのものだと、1匹だけしか倒せなかったり、蘇生してしまい逃げたり、煙タイプでは、逃げ遅れるような弱りかけのゴキブリしか退治できないなんてことがほとんどなんです。
そしてなにより、ゴキブリに遭遇するのはいやですよね…。
なので、元気に動き回るゴキブリほど、ゴキブリホイホイなどの生け捕りの方法でやっつけるのが有効なのです。
とにかく姿も見たくありませんので、生け捕りにして餓死させましょう。
ですがゴキブリは触らず処理したいですよね。
ゴキブリホイホイはゴキブリの死骸を見ることなく捨てられるように取っ手がついていますので、そこをトングでつまんで捨てることをおすすめします。
※トングはご自身で用意する必要があります。
というわけで、生け捕りにしてしまう方が、健康被害をうけることもほとんどありませんし、突然のゴキブリとの遭遇も回避出来たりします。
また、生け捕り中は警戒フェロモンを出しているので、若干ではありますが、仲間への見せしめの効果などもあるのかなと思います。
まとめ
今回はゴキブリの死骸の放置は見せしめになるのか?やゴキブリの発する警戒フェロモンについてなどをまとめてみました。
ゴキブリの死骸の放置にいいことは1つもなく、餌として食べてしまうことから、見せしめ効果もないということがお分かりいただけたかと思います。
また、死骸を放置すると、
- 死んだふりで逃げてしまうことがある。
- 他の虫も呼び寄せてしまう。
- 卵が孵ることもある。
- 電化製品の故障に繋がることもある。
- 殺虫剤が効かなくなる。
などの、困った嫌な現象が起こることもわかりました。
死骸の処理は嫌ですが、素早く行い、二次被害を防ぐことに徹しましょう。