除草剤の代用品/除草剤の代わりになるものは?

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どんどん生えてくる雑草は困りますね。特に夏場になると勢いが増します。除草はしたいけれど、除草剤を使うのはためらわれる、そんなあなたにぴったりの、除草剤の代用品について見ていきましょう。

目次

除草剤の代用品

雑草対策は、生えてしまっている草をどうにか処理する物と、そもそも草が生えることを防止する物と、2種類に分けられます。

まずは、すでに生えてしまっている草を除草する物から書きます。

①鎌で除草剤の代用

鎌を使って草刈りをするのは除草作業の王道です。環境に影響は与えませんし、1度買えば何年も使えます。鎌を使って除草するときには、雑草の土の上に出ている部分だけでなく、根こそぎ刈り取って除草すると次に生えてくるまで時間が稼げます。しかしながら、根の深い草などは根まで取るのは大変な場合があります。そのときは根を取ることにこだわらず、地面から上だけを刈っていくことを繰り返せば大丈夫です。植物は緑色の葉の部分で光合成した栄養で育ちます。根まで取らなくても地上部を刈り取れば、栄養が作れなくなって、根もしだいに弱っていきます。

②草刈り機で除草剤の代用

広い範囲を除草しなければならないときは草刈り機が有効です。レンタルもできるようです。
草刈り機にはブレード(金属刃、プラスチック刃)で草を切るタイプとナイロンコードで草を薙ぎ倒して切るタイプがあります。動力源にも何種類かあります。使う場所や使う人、除草する草の種類に合わせて草刈り機を選びましょう。鎌を使って手で除草するより、効率はよいのですが、機械で刃などを動かすので、危険が伴います。長袖、長ズボン、安全な靴、ヘルメット、フェイスガードなどが必要です。また周囲に人が居ないか確認するなど十分な安全管理が必須です。

③熱湯・ゆで汁で除草剤の代用

何処の家庭でも用意できる熱湯や熱いゆで汁除草に使えます。雑草に、十分な量の熱湯を繰り返しかければ、茹ってしまいます。根こそぎ除草することはできませんが、土から上の見えている範囲を除草することができます。草の土の上の部分を除去すれば、根もしだいに弱っていきます。増えてほしくないゼニゴケなどをやっつけるのにも有効です。

④高圧洗浄機で除草剤の代用

高圧洗浄機除草に使える物があります。温水用の部品をつけると熱湯を吐出し、雑草を枯らすというしくみのものです。薬品はつかいませんので環境にかかる負担が少なくて済みます。

⑤山羊、羊で除草剤の代用

除草する範囲が広大な範囲にわたるときは、山羊や羊も草対策候補にあがります。レンタルもできるそうです。環境が整っていれば利用できます。広い場所の草を気長に食べてもらいましょう。農地でも安心な除草方法です。

ここまでは既に生えてしまっている雑草を処理する物について書きました。

次に雑草が生えることを防止する物を挙げていきます。

雑草に限らす、植物が育つためには一般的には、日光、水、温度、土中の栄養がそろうことが必要です。
そのうちの一つでも欠けさせれば植物は育ちにくくなります。

日光を遮断し、また他から飛んできた種が土に付きにくくする対策方法はいくつかあります。

⑥グランドカバープランツ(地被植物)を植えることで除草剤の代用

雑草を生やしたくない場所がお庭や家周りの隙間、農地の隙間などでしたら、グランドカバープランツ(地被植物)を植えて雑草を防ぐこともお勧めです。グランドカバープランツを植えることで雑草が生える隙間をなくして、雑草がもし生えても、少量で、草取りしやすくなります。また緑で景観も良くなります。手間があまりかからず、水やりだけで大丈夫なグランドカバープランツを利用してみてはいかがでしょうか。以下にオススメのグランドカバープランツを幾つか挙げます。

ワイヤープランツ

文字通りワイヤーのような茎と小さな葉がかわいらしい観葉植物です。日向から半日陰でよく育ちますので初心者でも育てやすい植物です。冬には枯れますが、地中に根が残っていれば、春には同じ場所から芽を出します。伸びすぎた枝は、切って水に挿しておけば、根が生えてきますので、それを増やしたい場所に植えることができます。

ツルニチニチソウ

茎が横に伸びていき、節から根が出て広がっていきます。半日陰でも大丈夫、よく育ちます。初夏に紫色や白の花が咲きます。葉は斑入りのものもあります。斑入りのものは花があまりつきません。
寒さや乾燥にも強いです。乾燥に強い分、土壌の水分が多すぎるところには適していません。

芝桜

芝桜は常緑性の多年草で、日当たりのよいところでよく育ちます。茎は芝のように広がり、白やピンクや紫の桜に似た形の花が春に咲きます。春には花のカーペットを敷いたかのように鮮やかになります。土の流出も防ぐため、のり面や花壇の縁取りによく利用されます。芝とちがって踏みつけには強くないため、人が通らない所に適しています。

ヘデラ

ヘデラはつる性の観葉植物です。白い斑入りの葉のものもあります。日当たりのよいところから半日陰までよく育ちます。寒さに強く、越冬できる特性があります。摘んだ枝を水に挿して室内の日の当たるところに置いておいても長持ちします。また、根が出てきたら、それを植えることもできます。

ミント

ミントはシソ科ハッカ族の総称です。種類によって利用方法が異なります。ペパーミントやハッカはハーブティーに向いています。種類によっては飲食できないものもあるので学名を調べるなどの注意が必要です。
日向から半日陰でよく育ちます。虫よけ効果があります。ただし伸びすぎて庭の他の植物をおいやってしまうこともあるので庭などに植えるときは適宜刈り取りましょう。

ローマンカモミール

花や葉にりんごのような香りのある多年草です。白い花が咲きます。横へと広がり、踏みつけにも比較的強くで耐寒性があります。高温多湿には弱いので涼しい地域の方が使うのに向いています。ハーブティーとして使うことができます。

ドクダミ

身近な薬草であるドクダミ。葉はお茶として飲まれ、八重咲の花は茶花に使われることもあります。繁殖力が強く、いったん根付いてしまえばどんどん増えてくれます。冬でも地下茎は残るので春になれば同じところから生えてきてくれます。初夏に白い花をつけます。半日陰でもよく育ちます。ドクダミをグランドカバープランツとして植えることで、他の草を生えにくく、育ちにくくします。

シロツメクサ

クローバーという名前でも知られるシロツメクサは春に白い花をつけます。地下茎でどんどん増えてくれます。また、根が浅いので、増えてほしくない所ではかんたんに取り除けるという利点もあります。踏みつけにも比較的強いグランドカバープランツです。

レンゲソウ

農地にもぴったりのグランドカバーがレンゲソウです。春頃に赤紫の花が咲きます。湿ったところを好みます。地面を這って育ちます。マメ科植物なので空中窒素固定をしてくれて土を肥やしてくれますので田畑の休耕期に植えられたりしていますね。種まきしておけば比較的簡単に丈夫に育ってくれます。

⑦防草シートで除草剤の代用

防草シートは日光を遮って草が生えにくくする黒いシートです。畑などにはもちろん、いったん草が生えてしまうと除草が難しい斜面などにもおすすめです。

⑧ロックシートで除草剤の代用

ロックシートは防草シート(⑦参照)の厚いものです。これも草が生えにくくするための物です。防草シートよりも、突き抜けて伸びる草に対して強いです。

⑨砂利、砕石で除草剤の代用

細かい石を敷いてしまうことによって、日光を遮り、また地面に雑草の種が付きにくくして雑草が生えるのを予防します。隙間があるので完全には防げませんが、有効です。隙間を無くすために下にロックシートを敷いてから、その上に砂利や砕石を載せる方法もあります。この方法は景観を保つためにも良いでしょう。

⑩敷石で除草剤の代用

大きな敷石を敷いてしまえばそこからは雑草が生えなくなるでしょう。

⑪固める防草砂・防草土で除草剤の代用

固める防草砂固める防草土は土の表面に敷き固めて草が生えてくるのを防止するための物です。
固めたいところに敷いて、表面を平らにしてから水を撒いて固めます。固まるまでに1日から1週間程度かかります。一袋の容量は様々で、色も何色かありますので、使いたい場所に合わせて選ばれるとよいでしょう。

⑫腐葉土で除草剤の代用

お庭などで雑草が生えてきてほしくないところには腐葉土(100%葉で出来ている物)を敷き詰めると、そこからは雑草が生えにくくなります。土に日光が当たらなくなりますし、よそから飛んできた雑草の種が土に着くのも防いでくれます。土に栄養を与えて雑草が増えそうな気もしますが、栄養が多すぎる土はかえって雑草が育たないものです。また腐葉土の下の土を肥やすこともできます。

⑬ウッドチップで除草剤の代用

間伐材などから作られるウッドチップを敷き詰めるのも良い雑草対策になります。土に日光が当たらなくなりますし、よそから飛んできた雑草の種が土に着くのも防いでくれます。天然の物なので環境への影響は少ないです。3cmくらいの厚みで敷くと良いでしょう。タイミングが合えば市町村などが間伐材などのウッドチップを無料で配布していることがありますので、お住まいの自治体で配布がないか調べてみてはいかがでしょうか。

⑭食用酢で除草剤の代用

食用酢は酸性であるため、たいていの植物は酢をかけると弱って枯れていきます。なお、酢を除草剤代わりに使うときは、においが強いので近所迷惑になりにくいよう雨の日が近い時に使ったほうが良いでしょう。使用当日は晴れた日にしましょう。また酸なので金属を腐蝕させます。周りに金属やその他の酸に弱いものがある場合は使用に適していません。

⑮土を耕すことで除草剤の代用

定期的に土を耕していれば、雑草が生え始めても小さいうちに処理できますので、除草剤を使わずにすみます。

⑯重曹で除草剤の代用

重曹を使った除草方法もありますが、雑草を傷つけながら撒かないと効果はあまり出ません。また根を枯らすことはできません。
除草機械で除草した後に重曹を撒く、など補助的に用いることはできるでしょう。また専用機器を使用できる場合は効果的に除草できる場合もあります。重曹は農薬として、効果や安全性が認められています。

使ってはいけない除草剤の代用品

①塩

塩や塩水をまいて除草してはいけません。
確かに塩をまけば、そこに生えていた雑草は枯れるし、そのあとも雑草は生えてきません。しかし他の植物も、そこで生きることができません。塩で除草した後には園芸植物も野菜も作れません。塩は分解されず土中に残るので二度と植物が育たない不毛の地になってしまいます。その場所に100年後に植物を植える必要が生じるかもしれません。植物が生えることのできる地球上の土壌は実は限られています。土さえあれば生えるというものではありません。その土壌を今の都合だけで台無しにしてはいけません。とにかく除草できればいい、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、塩の影響は植物だけではすみません。金属が腐食しやすくなり、コンクリートも傷めるので建物の土台や柵などに深刻な悪影響が出るおそれがあります。塩分が近隣に流れ出ると、そこで栽培されていた物も枯れてしまい、将来にわたって植物が育たなくなる、また近所の建物などの施設にもダメージを与えるという大変近所迷惑なことが起こってしまいます。また塩は分解はされませんが流れ出ることによって地下の配管などにも被害が及ぶおそれがあります。「塩害」という言葉があるくらいです。地面に塩や塩水をまいてはいけません。

②除湿剤にたまった水

除湿剤の主成分は塩化カルシウムです。たまった水は塩水のようなものです。上述の塩(①参照)と同じような害が考えられますので、除湿剤の水を除草に使うのはやめておきましょう。

③ヒメイワダレソウを植えてはいけない

ヒメイワダレソウは環境省の生態系被害防止外来種リストの重点対策外来種に指定されています。カバープランツとして、ヒメイワダレソウを勧めている人もいるようですが、日本の生態系を壊すおそれがあるので、ヒメイワダレソウを植えてはいけません。

まとめ

除草剤の代用として使えるのは
①鎌
②草刈り機
③熱湯・ゆで汁
④高圧洗浄機
⑤山羊、羊
⑥グランドカバープランツ(地被植物)を植える
⑦防草シート
⑧ロックシート
⑨砂利、砕石
⑩敷石
⑪固める防草砂・防草土
⑫腐葉土
⑬ウッドチップ
⑭食用酢
⑮土を耕す
⑯重曹

除草剤の代用品として使ってはいけないものは
①塩
②除湿剤に溜まった水
③ヒメイワダレソウ




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