チーズを自分で作ることができるって知ってますか?チーズの主な材料である牛乳を固めるためには「レンネット」が必要ですが、近くのスーパーで売っていることはほとんどありません。今回は自家製チーズに挑戦できる「レンネット」の代用品をご紹介します。
レンネット、何に使うか知っていますか?
レンネットって聞いたことがありますか?
もしもあなたが自家製のフレッシュチーズを作ったことがないのなら、知らなくて当然かもしれません。
レンネットとは自家製チーズ作りの過程で牛乳を固めるために使用する酵素混合物のことなんです。
ではなぜチーズ作りに酵素が必要なんでしょうか?
それはチーズの主な材料である牛乳を固めるため。
この酵素にはタンパク質を分解する働きを持つ「キモシン」という成分が豊富に含まれていて、温めた牛乳に混ぜ込むと凝固させてタンパク質とホエーとに分離させます。
このタンパク質のかたまりがいわば「チーズの素」。
凝固酵素であるレンネットがないと自家製チーズは作ることができないのです。
代用品を選ぶ際のポイントを解説
牛乳のタンパク質はおよそ80%がカゼインと言われるタンパク質で、残りの20%がホエー(乳清)。
牛乳から自家製チーズを作るにはこのカゼインとホエーを分離させる必要があり、通常はレンネットでカゼインを凝固させて分離します。
そしてレンネットの代用品に求められるのも同じ効果。
牛乳を凝固させる働きを持つ代用品を選べばいいわけです。
そのポイントはズバリ「酸」。
酸を含む食品なら「酸性になると固まる」というカゼインの性質を利用して、自家製チーズ作りに役立てることができるわけです。
牛乳をレンネットで凝固(というかカードとホエイに分離)させる工程は牛乳温めて酸(レモン汁とか酢とか)入れることで代用可能みたいですね(このへんの話をする時の私の脳ミソは小学校の理科室実験のノリです)
— Hjul(ゆーる) (@HjulRobotti) March 31, 2020
低脂肪乳はNG!そしてホエーもぜひ活用を!
牛乳には「牛乳」「成分調整牛乳」「低脂肪牛乳」「無脂肪牛乳」の4つの種類があります。
そのまま飲んだり、料理に使ったりする場合はお好みのものをチョイスしても問題ありませんが、自家製チーズを作るなら低脂肪牛乳ではなく「牛乳」と表示されているものを使用しましょう。
また、牛乳を凝固・分離のときにできるホエーも捨てずに活用しましょう。
ホエーにはラクトフェリンなどのタンパク質や、体では作り出すことができない必須アミノ酸などの栄養素が豊富に含まれていて「飲む点滴」とも言われ、栄養面でも美容面でもその効果が注目されています。
果汁ジュースなどのドリンクやカルピスに混ぜてもおいしく飲めますし、お米を炊くときの水に混ぜるとツヤツヤに炊きあがり甘みも増しておいしく召し上がれます。
さらにホエーの作用がお米の糖質を吸収・抑制してくれるので、血糖値が上がりにくくなる効果も期待できます。
美容面ではシミの原因になるメラニン色素を抑制して美白効果をもたらしたり、乳酸が正しいターンオーバーを促し、肌のくすみなども改善すると言われています。
健康にも美容にも良いことずくめのホエー、捨てずに上手に活用しましょう!
レンネットの代用品 おすすめ7選
酢
酸を含む食品の代名詞とも言えるのが、酢です。
酢に含まれる酸が牛乳を凝固・分離してくれるので、あとはキッチンペーパーで濾して絞れば自家製チーズのできあがりです。
いろいろな種類がある酢ですが、例えば酸味の少ない米酢を使うと牛乳本来のやさしい味わいが感じられるチーズができあがります。
また酸味の強いワインビネガーで代用して作ったチーズなら、クラッカーにつけたりサラダに入れていただくと、とても良いアクセントになります。
牛乳あっためて酢をいれカッテージチーズを作った❤
— みーさ☆家をたてたいおみさ (@cssmw_jm) April 29, 2016
すかいチーズになるのでかならず洗わないといけないらしい。
レモン果汁で代用もできて、レモンチーズにするためにあらいながさないのもアリらしい pic.twitter.com/uWuCJHR6H4
クエン酸
クエン酸の酸味は柑橘類の酸っぱさと同じものです。
普段から健康のためにクエン酸を摂取するために常備している方、代用品として使ってみてください。
クエン酸は代用品の中でもいちばん安価なので、常備していなくても気軽に買って試すことができます。
作り方は酢と同じですが、お掃除用のクエン酸ではなく、必ず食用のクエン酸を使用してください。
クエン酸を200mlのお湯で溶かし、1Lの牛乳と混ぜて使います。
深夜の現実逃避クッキング。思い付きカッテージチーズ。レモン汁が無かったので、どこのご家庭にもあるクエン酸で代用。レモン汁大さじ1に、クエン酸1g入っている。リンゴジャムで食べた。ちょっと水分を抜きすぎて固めだけど、食べごたえのある水切りヨーグルトみたいでまあまあイケる。 pic.twitter.com/UsyI9YI7FR
— アルゴン (@r_gon_555) March 23, 2020
レモン汁
お料理やお菓子作りにも大活躍のレモン汁もレンネットの代用品として使用可能です。
レモンの酸が牛乳にはたらき、カゼインとホエーを分離させます。
レモン汁はスーパーはもちろんコンビニにも売っているので、手に入れやすい代用品といえるでしょう。
作り方は酢の場合と同じですが、レモン汁で代用するとほんのりレモンの香りがしてさわやかなチーズになるのでおすすめです。
#今日のおやつ♪
— YUKARI (@yukari_tu) April 21, 2020
“生おから”を使って #チーズケーキ を作りました✨😊
牛乳とレモン汁で『カッテージチーズ』を作ってそれを使いました♬家にあるもので代用出来ないかな〜って考えるのも楽しい💕😇
小麦粉使ってないのでめっちゃヘルシー✨😋レシピは↓を参考にしました♬https://t.co/CxKwsWEffz pic.twitter.com/pQJEXlQ2Su
オレンジジュース
柑橘類のジュースといったら真っ先に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
オレンジジュースを代用品として作った自家製チーズは、スイーツなどに使うとひときわおいしく召し上がることができます。
オレンジ果汁
オレンジそのものを絞った果汁も牛乳を分離させる力があります。
生絞りですからオレンジジュースよりも香りが立ち、チーズだけでもちょっとしたスイーツのような味わいに。
もちろんカクテルやワインなどのおつまみにも大活躍です。
みかんでカッテージチーズ作った。味はオレンジと大きく変わらず、だったから代用できる。しかし、みかんを粒々にするために、クリアにしてたネイルに蜜柑色が入り込んでしまって、悲しい…やり直さないと…
— Emi_Ame (@Emi_Ame) March 15, 2020
グレープフルーツジュース
酸味の強いグレープフルーツのジュースでも自家製チーズを作ることができます。
作り方はオレンジジュースと同じなので、両方試して味を比べてみるのも楽しいですね。
グレープフルーツ果汁
もちろんグレープフルーツを生絞りした果汁を、レンネットの代用品として使って作ることもできます。
ジュースと違って果汁で作った自家製チーズは、舌ざわりなめらか。
香りもジュースより強いので高級感を感じられる味わいです。
レンネットも代用品も牛乳さえない!そんなときはヨーグルトで!
これまで紹介した代用品もないし牛乳もない!そんなときは最終手段、ヨーグルトの出番。
ザルにキッチンペーパーを敷いたうえにヨーグルトをパッケージごと逆さまに置いたらひと晩そのまま冷蔵庫に放置します。
朝にはすっかり水が抜けて美味しいチーズができあがります。
水を切る前にヨーグルトに塩をひとつまみ入れておくと、さらに風味がアップします。
最近、ハマってるオートミールと水切りヨーグルト使ってチーズケーキ焼きました😋#桜田通生放送 pic.twitter.com/zbXhNKsfCU
— yuki🌸120722 (@Y120722) November 27, 2021
レンネットがない時に代わりになるものまとめ
- レンネットはチーズを作る際に牛乳を凝固させる酵素
- チーズ作りには牛乳をカゼインとホエーに分離しなければ作れない
- レンネットの代用品は酸を含むものから選ぶ
- 自家製チーズを作るときは低脂肪ではなく「牛乳」と表記されているものを使う
- 分離したときの水分「ホエー」は捨てずに活用する
- 牛乳もレンネットの代用品もないときはヨーグルトでも自家製チーズを作ることができる
レンネットがない場合の代用品は次の7つがおすすめ
- 酢
- クエン酸
- レモン汁
- オレンジジュース
- オレンジ果汁
- グレープフルーツジュース
- グレープフルーツ果汁